アカ・セカ・トリオ「トリノ」
Aca Seca Trio "Trino"
2018.4.20 on sale
品番: NKCD-1018
発売・販売元: NRT
アルゼンチン音楽/現代フォークロア最前線。
シーンを代表するグループによる、待望のスタジオ録音新作。
現代アルゼンチン・フォルクローレ・シーンを名実ともにリードするスーパーグループ、アカ・セカ・トリオによる、実に9年ぶりの最新スタジオアルバムが完成。
同国の伝統的な歌のエッセンスに、ジャズ・ロック・クラシック等さまざまなサウンドを融合させた洒脱なサウンドは、数多くのフォロワーを生み出し続けるシーンの雛形であり代表的存在。
優しく伸びのある歌声、そして正統派ギタリストでもあるフアン・キンテーロは、当グループのフロントマンであると同時に、現代アルゼンチン音楽を象徴する声といえる存在。
静寂さえも表現する希有なピアノ奏者であり、サウンド面の中心人物アンドレス・ベエウサエルトは、南米発の21世紀チェンバー・ミュージックを牽引するキーパーソン。
そしてマリアーノ・カンテーロも、アルゼンチン各地のリズムを武器に様々なプロジェクトに参加する、この世代の第一人者といえるパーカッション奏者。
この3人が奏でる洒脱で壮大なスケール観を持ったアンサンブル、澄んだ唄声のハーモニーは、心が震えるほど美しい。
ここ日本でも過去作やベストアルバムの国内盤CDがリリースされ、またメンバーそれぞれの名義による来日が実現するなど、このジャンルにおけるトップクラスの人気・実力を誇ってきたが、2016年にグループとして初来日を果たしたことをきっかけに評価が再燃。
アンドレス・ベエウサエルトは2015、17年にもソロ名義で来日し、東京録音のアルバム『アンドレス・ベエウサエルト』(NKCD-1015)をリリース。フアン・キンテーロは2017年にブラジルを代表するピアノ奏者アンドレ・メマーリとのデュオで再来日、カルロス・アギーレを加えたトリオ作品『セルペンティーナ』(NKCD-1017)を同年にリリース。それぞれがアルゼンチン音楽の枠さえ超越する新しいモデルを提示、南米シーンにおける最注目の音楽家としての評価を確立。複数のプロジェクトに関わるソロワークも脚光を浴びるなか、世界中のファンが待望してきた新作は、ライブ演奏によってすでに披露されてきたレパートリーを多く含む充実の内容。高度なアンサンブルと演奏技術とともに、この国に脈々と受け継がれる歌の力を結晶化させたような本作は、当グループがシーンのトップランナーであることを再び強く印象づける。
アルゼンチン、ひいては南米音楽に新しい王道を築き上げたことをしなやかに証明してみせた。
◆TRACK LISTING
1. Otro Atardecer (Sebastian Macchi)
2. Paseo (Juan Quintero)
3. Ir Yendo (Edgardo Cardozo)
4. Ceibas (Sebastian Macchi)
5. Puerto Pirata (Jorge Fandermole)
6. La Cigueña (Popular española)
7. Hadas (Andrés Beeuwsaert)
8. Formas (Hugo Fattoruso)
9. Bandera (Juan Quintero)
10. A Mi Patron (Federico Parra)
Juan Quintero: Voice, Guitar (acoustic and nylon), Ronroco, Pandero cuadrado
Andrés Beeuwsaert: Voice, Piano, Keyboards, Bass, Pandero cuadrado
Mariano Cantero: Voice, Drums, Percussion, Glockenspiel, Gongs, Pandero cuadrado, Bombo Legüero, Campana, Chol, Djembe, Udus, Citarinas, Tambor con escobilas, Caja chayera, Tormento, Chapas, Platillos, Campanas afinadas, Copas, Efectors
◆Profile
1998年、ラプラタ大学内にて結成。卒業後ブエノスアイレスに拠点を移す。
2003年のファーストアルバム『Aca Seca Trio』を皮切りに、共演作を含めこれまで4枚のアルバムを発表、現在まで15年にわたりブエノスアイレス・シーンの中心的グループとして話題を提供してきた。同デビュー作はこの国で最も権威ある音楽賞「ガルデル賞」の最優秀アルバムにノミネート、その後も様々なアウォードを受賞。エグベルト・ジスモンチやルイス・アルベルト・スピネッタといった巨匠たちも、キャリアの最初期から賞賛を惜しまぬ支援者のひとり。南米各国やイタリア、スペイン、フランス、米国や中国でのツアーも行い、2016年にはグループとして初の日本ツアーも実現。アルゼンチンのポピュラー音楽シーンにおける成功例としてたくさんのフォロワーを生み出し続けている。
フロントマンでシンガー、ギタリストのフアン・キンテーロはソロ名義としてもアルバム『Folclore』を2002年にリリースしているほか、女性シンガーLuna Montiとのデュオ名義による数作をはじめ、コラボレーションや参加作も多い。2017年にはアンドレ・メマーリ、カルロス・アギーレとのトリオによる作品『セルペンティーナ』(NKCD-1017)をリリース。アンドレ・メマーリとのデュオによる日本ツアーも行い話題となった。ジェントルなその歌声は、現代アルゼンチン音楽の「声」といえる象徴的存在。
ピアニスト/コンポーザーのアンドレス・ベエウサエルトは、当グループにおけるサウンド面でのリーダー的存在。2000年代初頭より、ジャズ・シーンを中心にファーストコールのピアニストとしてさまざまな録音やセッションに参加、ペドロ・アスナール・グループのメンバーとしても録音を残している。共作含むリーダー作はこれまでに4枚があり、最近作の『アンドレス・ベエウサエルト』(NKCD-1015)は2015年の東京公演を記録したもの。
マリアーノ・カンテーロはパーカッション/ドラムス奏者として、リリアナ・エレーロをはじめフォルクローレ・シーンの最重要アーティストたちの録音やツアーに帯同、この世代トップのパーカッション奏者としての評価を確立している。ギター奏者エルナスト・スナヘールとのデュオによる<Zabeca Dúo>、グループ<Trio Familia>としてもアルバムを残している。
◆収録曲 リハーサル映像