Release Information

アレシャンドリ・アンドレス「マカシェイラ・フィールズ」
Alexandre Andrés "Macaxeira Fields"

2013.05.29 on sale

CD定価: ¥2,300+税 
規格番号: NKCD-1008 (qb005)
発売元: NRT / quiet border
ライナーノーツ: アンドレ・メマーリ
※歌詞/ライナー対訳付き


ミナスの森のチェンバー・ポップ、21世紀の『クルビ・ダ・エスキーナ』。
新世代の仲間たちと作り上げたエヴァーグリーンな名作。
アンドレ・メマーリ(pf, vo, prod)、アントニオ・ロウレイロ(ds)ほか参加。


M5「Ala Pétalo」

M2「Aguaceiro」 feat. Tatiana Parra

M3「Macaxeira Fields」

M4「Menino」 feat. Mônica Salmaso


◆作品について
ヤング・サウンド・オブ・ミナス。
NRTの新シリーズ<quiet border>第5弾は、アントニオ・ロウレイロハファエル・マルチニら、優れた音楽家を輩出するブラジル・ミナスシーンの象徴的な大傑作『マカシェイラ・フィールズ』。

弱冠22 才(本国リリース時)のシンガー/作曲家/フルート奏者、アレシャンドリ・アンドレスの2nd アルバムとなる本作には、現代ブラジル~南米音楽界を席巻するミナスの新世代ミュージシャンたちが結集、さらにサンパウロやアルゼンチンなどからも豪華なゲストを招いて作り上げた、まさに一大ミナス音楽絵巻。
話題のミナス新世代人脈からは、アントニオ・ロウレイロハファエル・マルチニなどの中心人物が勢ぞろい。フレッシュな才能が家族的なつながりのもとにたびたび集結、化学反応を起こしながら、それぞれのソロワークにも反映されていくさまは、70's ミナスのミュージシャンズ・サークルの呼称であり、ミルトン・ナシメントらによる記念碑的名作『クルビ・ダ・エスキーナ』の21 世紀版を思わせる。

音楽監督は現代ブラジル最高のピアニスト/アレンジャー、アンドレ・メマーリで、ミナスの神秘的な自然を表現したかのような編曲とプロダクションは最高の一言。ビートルズの影響を思わせるポップなメロディと、ミナスらしい内省が交差する作曲能力は、才人揃いのミナス勢においても群を抜いており、また全曲の作詞を手がけるベルナルド・マラニャォンの詩世界も、ブラジル吟遊詩人の伝統に即した美しさ。
現代ブラジルを代表する二大実力派女性シンガー、タチアナ・パーハモニカ・サルマーゾの二人に加えて、アルゼンチン・モダン・フォルクローレの看板的シンガー、フアン・キンテーロ(アカ・セカ・トリオ)をゲスト・ヴォーカルに招いている点も見逃せない。
かねてより話題になってきた作品が、いよいよ待望のリリースとなる。


◆TRACK LISTING
01. Um som azul 青色の音
02. Aguaceiro スコール
03. Macaxeira Fields マカシェイラ・フィールズ
04.Menino 息子
05. Ala pétalo 花びらの翼
06. Ao meu velho 親父へ
07.O canto da formiga 蟻の唄
08.Entre Águas 水のあいだ
09. Niña 少女
10. Em brancas nuvens 白い雲の中で
11. A voz de todos nós 僕らみんなの声
12. Sem fim 果てなき

music by Alexandre Andrés / lyrics by Bernardo Maranhão


◆RECORDING DATA
Alexandre Andrés: vocal (M1, 3, 5, 6, 7, 10, 11, 12), guitar (M1, 3, 5, 6, 7, 9, 10, 11), flutes (M1, 2, 8, 9, 10), piccolo (M1), chorus (M2, 11)
André Mehmari: piano (M1, 2, 4, 7, 12), Rhodes (M2), programming (M2, 12), accordion (M12), chorus (M2, 5, 11), pratos (M5)
Antonio Loureiro: drums (M1, 2, 9, 12)
Rafael Martini: accordion (M3), piano (M6, 9), chorus (M1, 3, 6, 11)
Joana Queiros: clarinet (M1, 3, 4, 5, 6, 9, 11), clarone (M4, 8, 9)
Adriano Goyatá: marimba de vidro (M2, 4, 10) drums (M4, 5, 6, 10)
Artur Andrés: flutes (M4, 5, 6, 8, 10, 11), piccolos (M5), instrumental UAKTI (M10)
Paulo Santos: percussions & instrumental UAKTI (M4, 8, 10)
Décio Ramos: percussions & instrumental UAKTI (M4, 8, 10)
Regina Amaral: piano (M11)
Bernardo Maranhão: chorus (M3, 11)
Gustavo Amaral: bass (M5, 10), chorus (M1, 3, 5, 11)
Pedro Santana: bass (M1, 2, 3, 4, 6, 7, 9, 10, 12)
Tarcísio Braga: vibrafone (M1, 5, 6), marimba (M8)
Anor Luciano: trumpet (M1, 5, 8, 11)
Alaécio Martins: trombone (M1, 5, 10, 11)
Jonas Vitor: tenor sax (M9)
Ayran Nicodemo: Violin Ⅰ(M1, 5, 6, 7, 10)
Ravel Lanza: Violin Ⅱ(M1, 5, 6, 7, 10)
Gerry Varona: Viola (M1, 5, 6, 7, 8, 10)
Felipe José: Cello (M1, 4, 5, 6, 10, 11), guitar (M8), planetário UAKTI & triangle (M8)

Guest singers:
Tatiana Parra (M2)
Mônica Salmaso (M4)
Juan Quintero (M9)
Ilessi: chorus (M6)
Leonora Weissmann (M8)
André Mehmari (M12)

Arrangers:
André Mehmari (M1, 2, 5, 12)
Rafael Martini (M3, 6, 9)
Alexandre Andrés & Artur Andrés (M4, 10, 11)
Felipe José (M7, 8)


Mixed, Mastered and Musical directed by André Mehmari


◆歌詞対訳(1曲のみ抜粋)
1. Um som azul

愛がゆえに 僕の中身はやせ細ったよ
僕が欲するものは なんというか、むき出しで 生々しいんだ
あらゆるものを感じ取りながらそこら辺を歩いていた
君に差し出してあげられるのは青色の音だけ
サトウキビの蜜を作るところから生まれた
僕が思いついたこの青色の作り方
僕の聴覚で精製されている
世にもあいまいな音たち
何の応用もきかない
ただ僕が聴いて 見た音の
究極の青色というだけ

ばかげているという人もいるだろう
嘘だという人もいるだろう
だけど僕は青色の音を作り出したんだ
君が飛べるようにと

スズメたちのひそひそ話が一日を呼んでいる
辺境から山間の僻地へと向かう群れ
月明かりに照らされるシダの葉
広がってゆく

はじける笑い声 曾祖母
君の家の通りに響く研ぎ師の低い声
嵐の残り香の中のバナナの木
レシピは空から蜂蜜が降ってくるほどに続く
だけどそんなには必要じゃなかった
少なくとも今のところは
奇跡が起きたから

ばかげているという人もいるだろう
嘘だという人もいるだろう
だけど僕は青色の音を作り出したんだ
君のために

訳: 安東直子


◆profile
1990年3月生まれ、ブラジル・ミナス在住。
ミナスを拠点に世界的に活動する創作楽器グループ UAKTI のメンバー、アルトゥール・アンドレスを父に、ピアニストのヘジーナ・アマラルを母に、そしてブラジルを代表する画家マリア・エレナ・アンドレスを祖母にもつアーティスト一家に生まれる。若干18才でリリースした『Agualuz』にてデビュー。アンドレ・メマーリモニカ・サルマーゾらを迎えた、ミナスらしい繊細さと高度な音楽性を併せ持つシンガーソングライター作品で、日本でも大型CDショップ等で話題となる。主にフルート奏者として、アントニオ・ロウレイロハファエル・マルチニなど多数の作品やライブに参加。ミナス郊外の農園小屋にレコーディング環境をつくり、仲間たちと寝食をともにしながら録音を行うなど、ゆるやかな音楽的コミューンを形成。すでに新世代ミナスの中核的存在となっている。


「Um som azul」ライブ映像 ※本CDの録音とは異なります

「Ao meu velho」ライブ映像 ※本CDの録音とは異なります

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